RTX 5070は、WQHDでゲームを楽しみながらDLSSやCUDA対応ソフトも使いたい人には、現在でも購入候補になります。
ただし、誰にでもおすすめできるGPUではありません。
特に2026年10月時点では、VRAM 12GBという制約だけでなく、競合するRadeonとの価格差まで見て判断する必要があります。
- WQHD中心でNVIDIAの機能を使うならRTX 5070
- ゲーム性能とVRAM容量を重視するならRX 9070 XTも必ず比較
- NVIDIA環境のまま16GBが必要ならRTX 5070 Ti
という考え方が分かりやすいです。
この記事では、RTX 5070が「やめとけ」と言われる理由を整理し、実際に買って後悔しやすい人・買ってよい人を2026年時点の価格と性能から判断します。
※参考価格の基準日:2026年10月30日。価格はモデル・ショップ・セールによって変動します。
RTX 5070が「やめとけ」と言われる3つの理由
RTX 5070自体の性能が低いわけではありません。
問題になりやすいのは、主に「VRAM 12GB」「前世代からの伸び」「現在の販売価格」の3点です。
VRAM 12GBは使い方によって制約になる
RTX 5070は12GBのGDDR7を搭載しています。
WQHDで一般的なゲームを遊ぶだけなら12GBで問題にならないケースも多い一方、高解像度テクスチャ、重いレイトレーシング、高解像度MODなどを組み合わせると、12GBが制約になるゲームがあります。
VRAMが不足すると、平均fpsだけではなく、一時的な引っ掛かりやテクスチャ読み込みにも影響する可能性があります。
そのため、「12GBだから使えない」と考えるのも、「12GBあれば何でも十分」と考えるのも適切ではありません。
重要なのは、自分が遊びたいゲームを希望する設定で動かせるかです。4K最高設定や高解像度MODを長く使いたい場合は、16GB以上のGPUも含めて検討した方が余裕があります。
RTX 4070 SUPERから大きく変わるとは限らない
RTX 5070はRTX 40シリーズから世代が新しくなっていますが、通常のゲーム描画性能だけを見ると、RTX 4070 SUPERから圧倒的に伸びた製品ではありません。
そのため、すでにRTX 4070 SUPERを使っていて「GPUを交換してゲーム性能を大きく上げたい」という目的なら、RTX 5070への買い替えは慎重に判断した方がよいでしょう。
一方で、RTX 30シリーズ以前など、もっと古いGPUからの更新なら事情は変わります。「前世代との差」だけでRTX 5070を候補から外す必要はありません。
今の価格ではRadeonとの比較を避けられない
2026年10月30日時点の参考価格は、次の通りです。
| GPU | 参考価格 |
|---|---|
| RTX 5070 | 約168,000円 |
| RX 9070 XT | 約148,000円 |
| RTX 5070 Ti | 約236,800円 |
参考価格ベースでは、RTX 5070よりRX 9070 XTの方が約2万円安くなっています。しかもRX 9070 XTは16GBのVRAMを搭載しています。
そのため、NVIDIA固有の機能を特に使わず、通常のゲーム性能を重視するなら、RTX 5070だけを見て購入を決める理由は薄くなります。
ただし、価格はモデル・ショップ・セールによって大きく変わります。RTX 5070が安くなっている場合や、BTO全体では価格差が小さい場合には、判断も変わります。
参考:ドスパラ RTX 5070 / ドスパラ RX 9070 XT
発売当初より改善している点もある
RTX 5070を発売当初のレビューだけで判断するのもおすすめしません。
RTX 50シリーズ向けのDLSSは更新されており、対応タイトルでは新しいフレーム生成やAI処理を利用できます。制作ソフト側でもBlackwell世代への対応が進んでいます。
つまり、「発売時に対応が弱かったから現在も使えない」とは限りません。
一方で、ソフトウェアが改善されてもRTX 5070のVRAM容量が12GBであることは変わりません。DLSSやフレーム生成も、VRAM不足や元の描画性能をすべて解決する機能ではありません。
最新機能はメリットとして評価しつつ、ハードウェア側の制約とは分けて考える必要があります。
RTX 5070をおすすめしにくい人
RTX 5070を避けた方がよい可能性が高いのは、次のような人です。
- 4Kで高い画質設定を長く維持したい人
- 重いレイトレーシングや高解像度MODを多用したい人
- ローカルAIや制作処理で12GBを超えるVRAMを必要とする人
- NVIDIA固有機能を使わず、ゲームの価格性能比を最優先する人
CUDAが使えることと、使いたいAIモデルが12GBに収まることは別問題です。用途が明確なら、必要なVRAM量から逆算してGPUを選びましょう。
RTX 5070を買ってよい人
逆に、RTX 5070が向いているのはNVIDIAを選ぶ理由が明確な人です。
WQHDを中心にゲームを遊び、タイトルによってDLSSや画質設定を調整できるなら、RTX 5070は十分現実的な候補です。
- CUDAを使うアプリを利用する
- NVIDIA向けに最適化されたAIツールを使う
- NVENCを利用する動画処理を行う
- DLSS対応ゲームをよく遊ぶ
こうした用途が実際にあるなら、Radeonとの価格差を払ってRTX 5070を選ぶ意味があります。
反対に、「いつかAIを使うかもしれない」という程度なら、まず使いたいソフトを決めてから判断する方が安全です。
RTX 5070・RX 9070 XT・RTX 5070 Tiを比較
2026年時点でRTX 5070を検討するなら、少なくともRX 9070 XTとRTX 5070 Tiは比較しておきたいところです。
| GPU | VRAM | GPU電力の基準値 | 参考価格(2026年10月30日時点) | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| RTX 5070 | 12GB GDDR7 | 250W | 約168,000円~ | WQHD+NVIDIA機能 |
| RX 9070 XT | 16GB GDDR6 | 304W | 約148,000円~ | ゲーム性能とVRAM重視 |
| RTX 5070 Ti | 16GB GDDR7 | 300W | 約236,800円~ | NVIDIA機能+16GBが必要 |
参考価格だけを見ると、RX 9070 XTはかなり強いです。
性能面でも、Tom’s Hardwareの2026年GPU比較では、通常描画のWQHD・4KともRX 9070 XTがRTX 5070を上回っています。
一方でレイトレーシングやDLSS、CUDAなどまで含めると、単純なfpsだけでは決められません。ゲームごとの差も大きいため、最終的には自分が遊ぶタイトルのベンチマークを見るのが確実です。
参考:Tom’s Hardware GPU Benchmarks Hierarchy / NVIDIA RTX 5070公式仕様 / AMD RX 9070 XT公式仕様
ゲーム中心ならRX 9070 XTを先に比較
NVIDIA固有機能を使わないなら、RX 9070 XTはかなり有力です。参考価格ではRTX 5070より安く、VRAMも16GBあります。
ゲームを主目的にするなら、RTX 5070を買う前に一度価格を確認しておきたいGPUです。
NVIDIA機能と16GBが必要ならRTX 5070 Ti
RTX 5070の12GBが気になるものの、CUDAやDLSSなどは維持したい場合はRTX 5070 Tiが候補になります。
参考価格では、RTX 5070との差額が約7万円あります。「念のため上位モデルにしておく」には大きな差額です。
4K、制作用途、VRAM容量など、その差額で解決したい問題がはっきりしている場合に検討した方がよいでしょう。
BTOならGPU単体の価格だけで判断しない
完成品PCの場合、GPU単体の価格差とBTO全体の価格差は一致しません。
RTX 5070搭載PCがセール対象になっていて、RX 9070 XT搭載PCとの差額がほとんどないこともあります。
BTOを比較する場合は、CPU、メモリ、SSD、電源、保証までそろえて総額を見ることが重要です。
GPUだけを見て「Radeonの方が安い」と決めず、PC一式の価格で比較してください。
RTX 5070を買う前に確認したいこと
RTX 5070の基準仕様はTGP 250Wで、NVIDIAの推奨システム電源は650Wです。ただし650WならすべてのPCで問題ないという意味ではありません。
CPUの消費電力、電源の品質や使用年数、GPUメーカーが指定するコネクターを確認してください。
カードサイズも製品によって異なります。GPUの長さだけでなく、厚さ、電源ケーブルを曲げるスペース、前面ラジエーターとの干渉も確認しておきましょう。
CPUについては「RTX 5070なら必ずこのCPU」という決まりはありません。フルHDで高fpsを狙う場合はCPU性能の影響が大きくなり、WQHD・4Kで高画質設定にするとGPU側の負荷が大きくなりやすくなります。
最後にモニターも確認します。WQHD・144Hzと4K・60HzではGPUに求める性能が違います。
「どの解像度で何fps欲しいか」を決めてからGPUを選ぶと、必要以上に高い製品を買う失敗を減らせます。
RTX 5070についてよくある疑問
- RTX 5070の12GBは足りない?
-
WQHDで一般的な設定なら問題にならないゲームも多いですが、4K、高解像度テクスチャ、重いレイトレーシング、MODなどでは12GBが制約になる場合があります。
12GBという数字だけではなく、遊ぶゲームと設定で判断してください。
- RTX 5070とRX 9070 XTならどちらがいい?
-
ゲームの通常描画性能とVRAM容量を重視するならRX 9070 XT、DLSSやCUDAなどNVIDIA機能を重視するならRTX 5070が候補になります。
価格差が大きい場合は、より安い方を選ぶ理由も強くなります。
- RTX 4070 SUPERから買い替える価値はある?
-
ゲーム性能だけを大きく伸ばしたい場合、RTX 5070への交換は優先度が低めです。
世代は新しくなりますが、通常描画性能の差だけでは大きなアップグレードにならない場合があります。
- RTX 5070は4Kでも使える?
-
4K出力自体は可能で、設定調整やDLSSを使えば遊べるゲームもあります。
ただし4K最高設定を長く維持したい人向けのGPUとは言いにくく、16GB以上の上位GPUも比較した方が安心です。
まとめ:RTX 5070は「性能」より「その価格で選ぶ理由」が重要
RTX 5070は「買ってはいけないGPU」ではありません。
WQHDを中心に使い、DLSSやCUDAなどNVIDIAの機能を活用するなら、現在でも十分候補になります。
一方で、VRAMは12GBです。さらに2026年10月30日時点の参考価格では、16GBのRX 9070 XTよりRTX 5070の方が高いケースもあります。
- ゲーム性能を優先するならRX 9070 XT
- NVIDIA機能を使いたいならRTX 5070
- NVIDIA機能に加えて16GBも必要ならRTX 5070 Ti
という順番で考えると選びやすくなります。
「RTX 5070は評判が悪いからやめる」ではなく、使いたいゲーム・ソフト・解像度を決め、その条件を満たすGPUの価格を比べて選ぶのがおすすめです。

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